やまね工房 落合けいこ のブログです。

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やまね工房通信

1987年10月10日から1995年3月10日までのやまね工房通信です。

やまね工房 網走店


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2006年11月1日

オオカマキリ

 これは厳密に言うとぬいぐるみではありません。なぜなら針も糸も使っていないし、縫い合わせていないからです。



 でも、布を使って中身をくるんでいるところは同じです。素材はシルク・・・着色しても発色が良いのと、つるっとした質感とで昆虫や魚を作るときよく使います。
関節で上手に曲げる必要があるので、中心には細いワイヤーを入れます。
それから紙や布で薄く肉を付け、その上からシルクを貼って形を整えるのです。足は関節ひとつごとに先の方から作ります。カマキリは、足も細くて繊細なのでそれを表現するために今回は1.5倍ほどに拡大しました。
いちばん苦労したのは頭の上の触覚です。とても細く、糸では太すぎるのでシルクの布の繊維をほどいて使いました。そのままでは柔らかすぎるので接着剤で補強します。
お腹の節も、ひとつずつ布を折り返してきちんと作ります。そして、羽の内側にたたんでいる後ろ羽の部分は、オーガンジーという薄い素材で作りました。薄いので、きちんとたためば本物と同じように前羽の下に隠れてしまいます。

 これら昆虫はひとつひとつ部品を作り、足や胴体を順番につなげてはじめに白生地のままの昆虫を作り、それから顔料系の絵の具で着色して仕上げます。色を付 けるときはまるで立体塗り絵です。あちこち、いろいろな角度から見て、生きているように見えたらいいなと思いながら着色します。そして最後に関節を本物と同じように曲げ、テーブルの上に置いたら・・・ 今にも動きそう、でしょう。

 本物よりはかなり大きいけど、なんだかこんなのいそうだし、これを見てびっくりする人の顔を想像すると何だか楽しい。
しかし、とにかく手間がかかって簡単にはできません。自然の造型ってすごいなあ、と改めて感じます。





 このページでご紹介している一点製作のぬいぐるみ作品は、落合けいこが全て1人で製作している作品でありショップで販売しておりません。又、お客様からのオーダーによる製作は現在受け付けておりません。ご了承願います。

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