やまね工房 落合けいこ のブログです。

時々、網走店からも記事が投稿されます。商品についてのご質問などはお問合わせフォームをご利用下さい。

多くのみなさまに楽しんでいただけるように頑張ってみます!

 このブログを購読する!

メール購読することも出来ます。メールアドレスを入力し購読ボタンをクリックしてください:

配信: FeedBurner

やまね工房通信

1987年10月10日から1995年3月10日までのやまね工房通信です。

やまね工房 網走店


〒093-0000 北海道網走市湖の口(地図)
Tel 0152-44-6668  Fax 0152-44-7769
営業時間 9:30~16:30 (5~10月は9:00~17:30)定休日:毎週水曜日(年末年始はお休み)

Powered by Blogger

登録
投稿 [Atom]

2008年5月2日

植物に追いかけられる毎日

2月、3月のオープンガーデン&展示には、たくさんのご来場ありがとうございました。

今年の2月は暖冬の予報にもかかわらず寒い日が続き、年の初めに早々顔を出したクリスマスローズたちはそのまま冬眠してしまい・・・2月のお客さまには大変申しわけないことでした。たくさんの新芽(出たばっかり)をお見せするはめになっちゃいまして。なかには小雪の舞う日もあったり。3月のほうはなんとか開花したものの、満開は会期終了後になり、その後もスイセン、木蓮と開花が続いたので、むしろ遅めの設定のほうがよかったなぁと反省した次第です。



しかし、3月の期間中には池もどきのヤマアカガエルが産卵し、ぽかぽか陽気に誘われて水面でひなたぼっこする親ガエルが間近に見られたり、暖かな陽射しの中、早春の雑木林的「庭もどき」を楽しんでいただけたかな、と思います。




日本では個人の庭によるオープンガーデンはまだあまり知られておらず、また英国のように敷地も広くはないし、わざわざお呼び立てしても、と少し消極的な気分だったのですが、思い切って開催してよかったと思います。「お客さんをお招きするため」、に懸案事項だった庭の整備もけっこう進んだし、怪我のせいにして手入れをさぼるところだったのが、なんとかがんばって植え替えも出来たし、作品の製作も目標が出来てはかどりました。結局、締め切りがないとついついだらだらと時間が過ぎちゃって仕事がはかどらないのです~。




それで、仕事がはかどりついでについつい農作業のほうに気がいってしまい、3月末の締め切りなんかもあって、4月はとうとうブログをさぼってしまいました・・・とほほ・・・ごめんなさい。


春、外の仕事は植物の生長に合わせ、「待って」というのがきかないのです。気がついたら1ヶ月たってしまってました。今年はパンジーの親株がたくさん出来たので、気合いを入れて種採りをしよう!と、交配を始めたら雨が降るし、風は吹くし、お日様が出ればめちゃくちゃ暑いし・・・重たい鉢植えを持ってベランダを出たり入ったり。室内の廊下に鉢を持ち込み、近くが見えにくくなった目をこらして夜なべで花粉付けをしたり。日当たりの良いベランダでは、天気が良ければ昨日のつぼみが今日は咲いちゃうし、一日水をやらないと干からびちゃうし、文字通り植物に追いかけられる毎日。


足腰も鍛えられました。その代わり、本業のほうはしばらく休業となり、そろそろ復帰しないと大変なことになりそうな今日このごろです。

ラベル:

2008年3月4日

オープンガーデン・展示は、3/9まで!

何度かお伝えしている「オープンガーデン・展示」ですが、3月9日まで熱海工房でやっています。是非遊びに来てください!(10:00~17:00まで)

それでは、現在の庭の様子をお伝えします。たくさん写真がありますので、フォトアルバムよりご覧下さい。下のスライド写真を大きな画像でご覧いただけます。




ところで、パンジーのセミダブル、ダブル咲きってご存じでしょうか?

わたしも10年ほど前までは想像したこともなかったのですが・・・九州の川越さんに種をいただいて、その存在を知りました。上の画像のパンジー達は今年咲いたその種の子孫たちです。名前は「ダブルファンタジー」と付けました。花弁に光沢のあるパステルカラー、花弁は通常5枚ですが、彼らは7枚から10枚以上の花弁を持ちます。

花弁にフリルやギザギザの入るものもあり、色は中間色の絞りやぼかし、バイカラーなど様々、まさにパンジの歴史集大成といったところです。どちらかといえばシンプルな花が好みですが、この明るい色合いとバリエーション、豪華な姿には、毎年開花がワクワクと待ち遠しいです。株はコンパクトですが、こんもり育ち、途中シングル花も混じることがありますが、徒長することなくたくさん咲きます。

ラベル: ,

2008年2月16日

ビオラ

今日のビオラはビオラらしい花です。
名前は「ピンクスター」名前の通り、星形のピンクです。花色は寒いと濃く、暖かくなると少し淡くなりますが、中には紫に近い濃色のものもあります。色幅があったので、淡い方を「さくらスター」と名付けて2種類に分けました。今年の種は濃いめの「ピンクスター」から採ったものです。ちなみに去年の花は少し淡いですね。季節のせいか、「さくらスター」のほうなのか、ちょっと判読不明です。これも茎が立ち上がらずに横に広がってたくさん咲くタイプ。かわいくて春らしい花です。

2008年の花




2007年の花



ラベル:

2008年2月8日

パンジー、クリスマスローズ以外の庭の話題です。

今日は少し嗜好を変えて本のようにしてみました。
クリックすると別のウィンドウが開いて大きく見えます。
表示されるアイコンを利用するとフルスクリーンになったり、拡大したりします。

上手く操作出来ますか?

ラベル:

2008年2月6日

今年のミニマンゴー

今日のビオラ・・・パンジー?
今年のお気に入り、仮称「ミニマンゴー」をご紹介します。花の直径が3~4㎝のビオラサイズですが、花びらが丸くて顔模様があったりするのでミニチュアパンジーという雰囲気の花です。

株が横に広がって低いクッション状態になり、短めの花茎を出してたくさん咲きます。春暖かくなっても間伸びせず、姿がまとまっているところも気に入っています。それと花色♪とてもかわいい、フルーツみたいな中間色のいろいろ・・・黄色~オレンジ~ピンク~赤・・・の組み合わせが春らしくて大好き!色幅はあるのですが、株姿はおそろいで高さもそろっています。ぜーんぶ植えたくなっちゃうグラデーションのマンゴー色・・・でミニマンゴー・・・かなり安直ですが・・・なにかいい名前ありますか?

画像は今年の花いろいろです。





ラベル:

去年のミニマンゴー

これは去年の春の開花状況です。

株が低い状態のまま横に広がってたくさん咲いています。今年の花との親子関係も想像できますね。一株でかなり広がるので浅くて大きな鉢や寄せ植えでは株間を広くとって植えるのがおすすめです。

去年のミニマンゴーいろいろです。





ラベル:

2008年2月5日

今日のクリスマスローズ


クリスマスローズは、ここ10年くらいでとても人気の出てきた早春の花、ローズという名前がついていますが、じつはキンポウゲの仲間でバラとは赤の他人です。

日本ではイングリッシュガーデンの人気と一緒に知られるようになりましたが、日本に入ってきたのはずっと前で、かつては花色豊富ないわゆるクリスマスローズは「レンテンローズ」と言われていました。キリスト教のレンテン節に咲くからだそうです。でも、その当時からこのような一種のブームになる前までは、茶花に使うとか、渋好みの山野草愛好家が育てるとかいった、ちょっとマイナー名植物だったのです。



私が最初にこの花に出会ったのは、今から30年以上前、種苗会社のカタログでした。
そして、そのとき購入した白系1,赤系1,の合計2株が種をこぼし、子孫が今でも庭中に生えています。そして、2度目に出会ったのは東京で花屋さんの仕事をしている頃、たしかマミフラワーデザインの作品展に、綺麗な色のクリスマスローズが使われていました。そして、同じ頃東京の青山かどこかで本来のクリスマスローズ、花が白くてヨーロッパではクリスマス頃に咲くという・・・学名・現在ではヘレボラス・ノイガーと呼ばれることが多い・・・のかわいい絵を見たのを良く覚えています。


花が少ない暮れから早春にかけて、日本で見ても違和感のない渋さとどこか西洋風のあか抜けた姿にすっかり引きつけられてしまいました。その後、いわゆる「レンテンローズ」学名ヘレボラス・オリエンタリスにも様々な色やパターンがあると知り、イギリスからの種を播いてみたり、最新種を栽培している農園から購入したり、そんなこんなで今では様々な原種や最初に手に入れた2株の子孫まで、実に数百のヘレボラスファミリーが庭に居着いてしまいました。彼らの原産地はヨーロッパの東部からアジアにかけて。どちらかと言えば寒地仕様で暑さは少し苦手・・・なので夏は休眠するのですが、半日陰の我が家の庭はどうやら気に入ったみたいで、毎年こぼれ種が山ほど発芽して、庭のあちこちに自生したりもしています。我が家になぜこんなにたくさんあるかといえば、そう、土地に合って手入れが楽なこと。そんなわけでたくさん花芽を付けた大株から芽生えたばかりの双葉までいまや庭中ヘレボラスだらけなのでした。



たくさんの花をごらんいただくのには、開花が進んで茎が立ち上がり、うつむきかげんではあるもののきちんと花弁を開いたころが見頃といえるのですが、自称「園芸家」にとってはその前、地中から芽を出して、柔らかい葉に包まれたほんのり色のついたつぼみを毎日眺めるのが最高です。寒さの最中、すばらしい生命力で芽を持ち上げる彼らに元気をもらえる気がします。そんなわけで今日は発芽の様子をいくつかひろってみました。これから、株による発芽の違いや原種のご紹介などもしていこうと思います。



※各画像は、クリスマスローズ発芽の様子をご紹介しました。

ラベル:

2008年2月1日

オリジナルパンジー、ビオラのご紹介

オリジナルパンジー、ビオラの品種と開花状況など、それぞれについて少しずつ紹介しようと思います。

一口にパンジー、ビオラと言っても最近はわたしのように日本で育種をしてそれを販売していらっしゃる方もいるので、新しい品種も多く、バリエーションもたくさんあって想像するのも難しいかも・・・それで固定(親株と同じ花が次世代も咲く、品種として確定したもの)しつつあるものを画像などでご紹介します。

固定するのは例えば色ならば濃い色、模様なら単色は比較的固定しやすいとか、花のかたちや模様によって次の世代に現れにくいもの・・・メンデルの法則・・・でいろいろあります。ですから種類によっては固定に何年もかかったりします。

もっとも、ちょっと難しい話ですが種苗会社などたくさん販売するところでは、このメンデルの法則を使って性質の丈夫な、花色の揃いやすいいわゆる「一代雑種」F1を作ることが多いのです。それで、花色が微妙な中間色とか、株がふわりと広がるみたいな「ばらつき」は今まで排除されてきたのでした。そういう「おもしろい個体」を拾い上げてより個性を強調したのがオリジナル・・・育種したパンジー、ビオラたちです。

このきっかけになる最初の種を宮崎の川越さんにいただいてから、かれこれ10年。わたしらしい個性的なパンジー、ビオラたちがどんどん増えて一昨年あたりはもう管理不能になり・・・絞り込んでなんとか。しかしどれも捨てがたくてこれが至難の業なのです。それで毎年今年こそ減らそうと思うのですが、開いた個性的で本当に美しい花たちを見ると・・・やっぱりやめられない今日この頃。本家の川越さんは咲いた花の特徴を捉えてすぐに命名されるようで、詩的な名前の花たちがすでに市場にいくつも出ていますが、どうもわたしはこれがあまり得意ではなく、いままでは番号で管理していました。

しかし、番号では他の人には花のイメージが伝わらないし、やっぱり名前をつけなくちゃ。、というわけで

  • 「さくらカーペット」とか
  • 「レッドフラッシュ」とか
  • 「碧いひとみ」とか知恵を絞ってはいるのですが。
これらの名前をどこかで見つけたらどうぞよろしく。というわけで、トップバッターはかなり地味なこの花で。このように花の縁に色が入るものは比較的固定が難しく、個体によってばらつきは出るものの、ようやくまとまってきたのは去年ぐらいからです。色は白地に淡いブルーパープルがちょんちょんと入るブルーチップタイプと、



中央に白っぽい部分を残して回りが全部深いブルーパープルになるもの、


両者の中間型もあってブルーパープルの割合は様々です。




ブルーパープルが淡い縁取りになるタイプもあります。



いずれもブロッチと呼ばれる黒っぽい模様が中央に入ります。そして花弁は少しひらひらして透明感のあるビオラとしては中輪で花径3~4㎝、いずれも株が低い位置で茂り、横に広がってやや長めの茎を出したくさんの花を一度に咲かせるのが特徴です。茎が立ち上がらないので姿が乱れにくく、鉢植えにしても鉢一杯にこんもり広がって花をたくさん咲かせます。

そして早咲きという特徴もあるので、秋の早いうちから花を咲かせます。これの名前候補はいまのところ「紺がすり」。なんとなく和風の名前が合いそうで。

ちなみに同じ性質で色が淡いピンク系のものもあり、こちらは今年、種を播きませんでした。そうそう、パンジーとビオラはどう違うの?っていう質問もあると思います。もともとパンジーは野生種のビオラを育種改良して大輪にしたもので、種としては学名はすべてビオラ・・・なので厳密にそれを分けることは出来ません。とくに日本では原種だけをビオラと呼ぶわけでもなく、いまのところ小さいのをビオラ、大きいのをパンジーと呼んでいるようです。あと、感覚的には花弁が丸いもの、はっきりした顔模様のあるものはパンジーっぽく、細長かったりヒゲ模様だったりするとビオラっぽいとか・・・小輪パンジーとか大輪ビオラってのもあって、なんだかよくわかんないけど、とにかく厳密な境目はないみたいです。


【写真の解説】

ご紹介の中でビオラ仮称「紺がすり」は今年の花で下の3枚になります。



今年は夏の暑さでちょっと苗が遅れたのでつぼみはたくさん付いていますがまだ花はたくさん咲いていません。下の写真は去年の春の状態。親子というのがわかります。去年は秋から春まで長い間たくさんの花を咲かせました。

ラベル:

2008年1月25日

雪の庭

一月も半ばを過ぎて、突然二日続きで夕方から雪降りのお天気。整備中の庭があっというまに「雪国」雪が積もると美しくないものでも美しく見えたりして・・・この地方ではめったに積もらない雪の庭あれこれをどうぞ。


ラベル:

2008年1月24日

庭の柑橘類

ほんとうは去年12月、冬至の話題で書こうと思っていた柚の画像、今年は柑橘類も豊作でした。

我が家にはなぜか普通の温州ミカンはなくて、柚(一才柚とか花柚と言われる小振りのもの)、セミノールオレンジ、スダチ、名前を忘れてしまった新種の晩性柑橘、まだ実の成らないデコポンとキンカン、実が酸っぱくないレモンの仲間数種、それから確か前にも紹介した本体が柚かキンカンで、それにニューサマーオレンジ(日向夏柑)、セミノール、三宝柑、レモンを接ぎ木した五色みかんの木、など10本以上の柑橘類の木があります。

彼らは常緑の上にこの辺りの気候に合うらしく、どんどん葉を伸ばすので、日当たりの確保や場所の配分のために、年に一度は剪定が必要です。本来の時期をしっかり把握しているわけではないのですが、我が家では収穫のときについでに重なった枝を切り取って剪定もしてしまいます。

その枝を今年は苗を買って植えてみた空豆の、霜よけに使ってみました。


去年、自分で播けなかった沖縄空豆をお隣さんに播いてもらい、少しだけ収穫出来たもののさらに一部をおすそ分けしてもらったのですが、それをご飯に炊き込んでみたら、すごーく美味しかったので・・・やっぱり新鮮なものは味が違う!と。

今年はホームセンターで見つけた苗を植えてみることにしたのでした。ほんの10本くらいなので、やっぱり1~2回ご飯に入れてお終いってとこかな。五色みかんも今年は豊作。スダチも1本だけですが、秋の初めに焼き魚や酢の物、炊きたてのご飯に絞ったり、ご近所の少しおすそ分けしたり・・・柚はたくさん成るので、北海道に送ったり、シフォンケーキに入れたり、お風呂に入れたり、もちろん鍋物のむポン酢に使ったり、おすそ分けにも大活躍。


セミノールは、本来3月に収穫して少し保存すると甘みが出ておいしいらしいのですが、3月にとりたてを食べると香りはとてもいいのですがすごーく酸っぱい!で貯蔵しているうちにしなびてしまい、あまり食べないでお終いということが多かったのですが、あるとき、収穫をさぼってそのまま4月過ぎまで木に成らせておいたところ、とても甘くなって美味しかったので、収穫を急がず甘くなるまで木に成っていてもらうことにしました。


そうすると見違えるように実が大きくなり、色はあせてしまってかえって淡くなるのですが、とても美味しくなります。たぶん、毎年たくさん成らせる営利栽培ではそんなことは出来ないのでしょうが、それが家庭栽培の気楽なところです。

ラベル:

2007年11月27日

冬の庭の花

まずはヒガンバナにそっくりでカラフルなネリネ・・・南アフリカ出身です。
大輪の園芸種がいくつかと、清楚な原種が2種。ダイヤモンドリリーという素敵な別名があるように、花弁は光を反射してキラキラ輝いています。ヒガンバナは花の時期がとても短いのですが、ネリネたちは気温が低いからか少しずつ開花してとても長持ちします。


このネリネたちには、ひとつの思い出があります。
この花を最初に知ったのは今から30年ほど前のこと。
今のようにガーデニングは盛んでなく、園芸店の店先に並んでいる植物の種類も限られていたころのことです。


そのころ、「ガーデンライフ」という月刊誌があって、今から思えば当時はかなりマニアックな、マイナーな世界だったのですが、ピンクのいわゆるラッパスイセンや、ヨーロッパなどの日本では見たことのない庭造りや植物たち、そんなものが紹介されていました。


もちろん、盆栽とか、山野草とか、おじさんたちが好みそうな「園芸」記事も多かったのですが、その当時日本の庭といえば日本庭園の一部みたいなものか、または丸や四角く囲んだ色別の花壇くらいなものだったのです。最近のガーデニング誌みたいなものは、たまに洋書屋さんで見つける立派で高価なものや、少し時代遅れのアメリカやイギリスのリビング系雑誌くらいでした。今、そのようなものはかなり日本風になってはいますが、日本の本屋さんで普通に売られるようになりましたけれど。


で、その「ガーデンライフ」という雑誌がご縁で、最初のネリネは我が家に来ました。その雑誌に執筆されていた平尾秀一氏(故人)と、ひょんなことから知り合い、というか単なるずうずうしい一読者であるわたしを氏はかわいがってくださり、ヨーロッパなどから自身で輸入された珍しい植物を下さったり、園芸家を訪ねるのに同行させていただいたり・・・とても面倒見の良い園芸界の主導者で
した。ご自身は当時水産庁に勤められるお役人で、園芸と2足のわらじ。残念なことに60歳で退官されて、これから園芸三昧というときに心臓のご病気で他界されてしまいました。現在日本でご活躍されている多くのナーサリー(園芸植物の生産者)園主の方々も同様に若い頃、氏と交流があったようです。


氏が亡くなってかれこれ20年、いただいた種から出たネリネはかろうじて生きているものの、ウイルス病になってしまってもうしばらく花を見ていません。種子から育て直せば良いのですが、ネリネを積極的に育てるのには無加温でも温室なりビニールハウスなりが必要で、いまのわたしにはちょっと無理です。


そんな中、数年前にあるナーサリーを見学させていただき、平尾氏由来のネリネをいくつか分けていただきました。しかし、やはりウイルスに弱いらしく、調子はいまひとつ。市販品の中には病気に強いものもあり、そういうものが市場に残ってゆくのでしょう。やはり時代の変化につれて園芸植物も変化していくものだと感じました。しかし、平尾氏がまいたたくさんの種たちは、今も日本各地で子孫を残し、たくさんの人たちのまわりで花を咲かせているのは確かです。不遜ではありますが、自称弟子であるわたしも、そんなことから細々種まきや新たな花を求めて育種(交配してあたらしい品種を作ること)のまねごとを続けています。ちょっ
とマニアックですが、そんな園芸の世界を紹介する「園芸ニュースレター刊行会」興味のあるかたはぜひのぞいてみてください。はまっても責任はとれませんが・・・

ラベル: ,

2007年11月26日

庭仕事あれこれ

実りのあるもの中心で・・・

ブロッコリー
今年は夏の暑さから立ち直るのに時間がかかって、ブロッコリーの苗を植えそびれました。10月になってからホームセンターでスティックブロッコリー(枝がたくさん出るタイプのブロッコリー)苗の売れ残りを発見したので2セット買ってみました。売れ残りでひょろひょろだったのに、すぐに植えなかったので、しおしおになっちゃったのですが、雨水タンクの横に盛り上げた土をならして作った畑もどきに定植。なんだか一株雰囲気の違う苗が混じっていて、カリフラワーかしら、と思っています。無事に収穫出来ることを祈って・・・この画像は植えたばかりですが、今はもう少ししっかりした苗に育っています。



菜っ葉
日陰で条件の悪い場所で、いつも夏に里芋を植えるのですが今年は種芋の越冬を失敗してそのまま空き地になっていたところ、母が「アサツキ」と冷蔵庫の中で眠っていた古い菜っ葉の種何種類かを植え付けてみたらしい。周りの柵は一応犬除け。しかし、あまり役に立たないかも・・・



メセンの仲間
いわゆる多肉植物。乾燥にめっぽう強く、近頃の屋上緑化などで使われる彼らは、今年の夏、水をもらうこともなく棚の上に放置されたまま鉢からこぼれて旺盛に繁茂。気がついたらこんなに広がっていました。


いつだったかホームセンターで数鉢求めてあちこち植えたのが、どんどん茂ってしまいには「草むしり」される始末。このごろはだいぶ減ってきて、これはあるときひとつまみ「保護」してビニールポットに植え、そのまま忘れていた株が広がったもの。銀色がかった淡い緑がなかなか素敵でしょう。なにしろ彼らは時期がいいとちぎって地面に置くだけでそこに根を張って成長するという強者です。うっかり野山に逃げ出して「野良植物」・・・不法侵入者になったら大変なので丈夫で便利な植物には少し注意が必要です。

ゆず
今年もユズが豊作です。今年は柑橘類は概ね豊作で、他の種類もたくさん成っています。スダチはもう黄色くなって香りがとんでしまいましたが、ユズは12月に収穫して皮よりも果汁を、ポン酢やドレッシングなどに使います。そのほかジャムにしたり、柚みそを作ったり、お風呂に入れたり・・・ほとんど手入れもしないのにありがたいことです。



パイナップルリリー
これは紅葉している?パイナップルリリーの葉っぱ。もう5~6年前に「英国王立園芸協会」から種をもらい、庭の隅に植えたまま、まだ花は見ていないのだけれど、上の短い葉っぱを付けたパイナップルにそっくりの花を、そのうち咲かせてくれるのだろうか・・・冬の庭の彩りにはなっている。

ラベル:

園芸の楽しみ

下のスライドは今年も夏を越えて開花、発芽してきた原種シクラメンたち。
シクラメン・ヘデリフォリウム、シクラメン・コウム、シクラメン・グラエカム、シクラメン・ミラビレなどなど秋に咲くものから春咲きのものまで。

Picasa SlideshowPicasa Web AlbumsFullscreen


花は概ね小さくて、葉が出る前に咲いて終わってしまうものもあり香りのあるのからほとんどないものまでいろいろあります。共通するのは葉の模様がいろいろあることで、これだけ眺めても結構楽しい・・・(日本の古典園芸に通じる渋さがあって、お爺ちゃんの趣味みたいなとこもあるんですが、こういうものに惹かれるようになったということは年齢を重ねたせいかも)園芸種のシクラメンは和名のかがり火花が表すように、赤やピンクの派手な色の花を株の中央に冬から春まで長く咲かせるものですが、原種には野草の趣があります。

これが桜草の仲間だってご存じでしたか?そして、学名のシクラメンは開花後種子が実るとくるくると渦巻く花茎を表すサイクルから来ているそうです。スライドの中にそんなふうにして実った花茎と、去年こぼれた種子から発芽した小さな一枚葉のもの、去年発芽して数枚の葉を出している苗たちもありますが、そのような複雑な模様や葉の形はひとつひとつ皆違って、どれも捨てがたい味わいがあります。中にはちょっと離れたところからでも開花がわかるほど良い香りの株もあって、園芸品種よりも花は貧弱ですが、大事に育てたくなる植物のひとつです。とはいえ、親株の鉢の中にこれだけ生えてくれると移植がかなり大変で、ついつい数年そのままになって、何種類かが同じ鉢に同居したりしています。

なんにせよ、一つを大切に育てるというやり方ではなくて、はじめは栽培法通りにまじめにやりつつ、そのうち放任して植物に追われて泥縄式に手入れをし、最期にはそんな扱いに強いものだけが残る・・・という欲張りずぼら園芸家の代表を自認するわたしではあります。

ラベル: ,

2007年11月21日

植物のたくましさにびっくり!!

植物のたくましさを証明する「証人」みたいな植物のご紹介です。


10年くらい前からベランダに放置して、それでも毎年花を付けるツルバキアという球根植物、それもたいしたものなのですが、その鉢の中にはいつの間にか同居人が・・・




そのうちひとつはかわいいピンク色の花を咲かせる蘭科のネジバナ、もうひとつはフユノハナワラヒです。

へんてこな名前ですが、それは、冬に出現する胞子嚢に由来します。シダの仲間です。このふたつに共通するのは、いずれも日当たりの良い開けた場所を好み、ほこりのように細かい種子をたくさん飛ばすこと。

我が家の庭は日陰で木が茂り、他のどこにもこれらの植物は無いのですが反対側の山の南斜面や、ネジバナは芝生などに良く見かけたものです。我が家では唯一、この鉢の中がお気に入りの場所だったのでしょう。

それにしても、ベランダの小さな鉢の中をねらって?やって来たのか、それとも単なる偶然か、謎と言えば謎、恐るべしほこり飛ばし繁殖術の植物たちでした。

ラベル:

2007年11月18日

ヘレボラス(クリスマスローズ)

ヘレボラス(クリスマスローズ)に新芽が出てきました。



これは去年実った種を秋まで地中に埋めて保管し、去年の今頃種蒔きをして今年の早春発芽したもので、春に植え替えをさぼってそのまま夏を越したものです。

彼らは夏の間、春に伸ばした緑葉をそのままに(地上部がなくなる種類もあります)休眠(成長を止める)していて、秋、10月ころから成長をはじめます。初夏に実った種は、夏を越して秋に発根をはじめ、翌春に新芽を出しますが、夏の間は成長を休んで秋には本格的に成長を開始します。つまり、彼らの新年は秋なのです。

なんだか秋から新学期が始まる学校みたいですね。

植物というと、春からスタートという感じがしますが、実際にはその始まりが地面の下で秋からだったりすることもよくあります。たとえば春咲きの球根植物なんかは、実はみんな秋がスタートです。要するに寒い冬を休む植物と、暑い夏を休む植物と違った生活パターンを持っているんですね。植物の長い歴史の中で培った一種の省エネ方法でしょうか。



上の写真は、それを一株ずつポットに植えたものです。
このまま放任的に育て、植え替えもぎりぎりだったりすると花は早くて3年後です。プロはがんがん肥料をやったり植え替えたりして種蒔き3年後には咲かせるようですが、放っておいてもめったに枯れないのでついついさぼりがち・・・

ラベル: ,

2007年10月25日

季節の便り

庭とは名ばかりの裏山から続く野山みたいな我が家の庭。
季節のたよりをいくつかご紹介しましょう。

変わったバッタ

始めて見た・・・たぶんツチイナゴ。片足がもげてしまい、葉の上に止まっていたのでじっくり見られた。枯れ葉の上では目立たない彩りなんだろうね。



ヤブマメの花
大きくして見るとやっぱり豆の仲間。白地にほんのり藤色がきれいな1㎝くらいの花が咲き、小さなさやがついて豆がなるんだけれど、お目当てはなぜか地中に出来る7~8ミリの大きな?豆。土の中の小豆という感じのそれはクリーム色に青紫の絞りが入って一つずつ違う模様で、ご飯に炊き込むと美味しい。草取りの際はなるべく残して、晩秋に地面を掘って収穫する。これも立派な山菜なのだ。



シュウメイギク

貴船菊と言われる淡い赤紫、半八重の花と同じ仲間の、秋に咲く背の高いアネモネ。菊に似ている上秋に咲くので菊とついているけれど、花の中央に黄色い芯があるところはまさにアネモネ。派手な半八重ピンクもいいけれど、近頃は一重が流行りで、薄いピンクの種類や、背丈の低い種類もある。わたしはこの白いのが好みだけれど・・・



ホトトギス
ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギスとともに、山野に自生するユリ科の植物。種から容易に増えるので、庭のあちこちにある。花びらの模様が「目に青葉・・・」のホトトギスに似ていると言われているが、今時鳥のホトトギスを目にする人は少なく、想像するのは難しいと思うけれど・・・季節を運ぶ鳥だったせいか、昔の人はホトトギスが好きだったんだね。



ヤブガラシの実
ヤブガラシ、とはまたダイレクトな命名で・・・その名のとおり、つるが絡みついて薮を枯らしてしまうという、情緒もへったくれもないお名前のおそろしく生命力の強い蔓草で、根っこは越冬して年々太い蔓となる。でもその花は、花びらもなく、花火のように広がったピンクとオレンジのぽちぽちだけ。なのにアゲハチョウたちはこの花が大好きで(たぶん蜜が美味しいんだね)、花の季節には入れ替わり立ち替わりやって来る。珍しく黒色のつやつやした実がなっていた。ビンボウカズラとも言うんだって・・・なんか気の毒。