ぬいぐるみ作家 落合けいこ

nuigurumi sakka ochiai keiko

Message from field

森や野原の、風のにおいや空のいろ、季節のうつろいや木の葉のささやき。
そういうものをいつも身近に感じてほしい。 森にすむかわいい仲間たちは、そんなメッセージを伝えるのに、ぴったりの役柄にちがいない。

ここから、やまね工房のぬいぐるみ達がうまれました。やまね工房のぬいぐるみは、日本にすんでいる鳥やけものがモデルです。

ちかごろは、森や野原が遠いところに行ってしまって、自然の中で過ごすことも、そこで他の生きものに出会う機会もとても少なくなってしまいました。
うっかり忘れてしまいそうな、そんなメッセージを携さえた彼らと、どうか友達になってやって下さい。 いつか森で本物に会えるかもしれませんから。

プロフィール

静岡県熱海市に生まれる。

服飾関係の専門学校を卒業後、生花関係の仕事に就き、フラワーデザインの仕事をする。その間、自然保護関係のボランティアグループでキャンペーンのためのぬいぐるみを作ったのが、今の仕事を始めるきっかけに。

生花の仕事を始めて1年後に、いったんその仕事を辞めて網走に3ヶ月ほど滞在し、そこであらたな自然に関する原体験を得る。

1985年、老齢の両親と同居のため熱海に戻り「やまね工房」の仕事を始める。 やまね工房のぬいぐるみは「日本の野生」シリーズの6種類から始まり、原宿・積雲画廊、銀花ギャラリーなどで季節の背景を布で作ったジオラマ展示を行った。

その後、仲間の応援もあって、各地での展示、また「日本の野生」シリーズの種類を増やし、制作の趣旨を理解してくれる販売先などを通じて、身近な自然を代表するぬいぐるみたちを送り出し、現在に至る。同時に、やまね工房通信(その後にさとやま通信)を発行し、自然や野生生物を巡る話題の提供を心がけてきた。

1991年、自然原体験の地・網走に、仲間と直営工房ショップを設立。現在はショップとミニギャラリーで営業中。最近は、定番のぬいぐるみ製作のほかに、博物館やビジターセンターで使う展示用や解説用のさまざまなぬいぐるみを作ったり、ピンバッチのデザインなどもしながら熱海の地で植物栽培にもはまっている。

2012年、女子美術大学 美術学部 アートデザイン表現学科 ヒーリング表現領域の講師としても活躍中。

近況

2011/3/11 東北の震災・津波・原発事故
2013/4〜5月 ひと月の間に自分で取り上げた2頭の大型犬を看取る
2013/7/18 わたしの小脳、解離性くも膜下出血。入院生活スタート
2014/1/31 退院
2014/3〜5月 女子美術大学講師のために計5回、東京杉並へ。新幹線車イスサービス、タクシー、友人の品川駅までの送迎をお願いした。
2015/3〜5月 女子美術大学講師のために計5回、東京杉並へ。新幹線車イスサービス、介護タクシー、タクシーの利用で、ほぼ自力で通勤。しかし、通勤のリスクを考えて、講師の仕事は断念。

病気のこと・・・

脳の事故

脳の事故とはこんなものなのだ、ということを少しづつ理解しながらのもうすぐ2年です。最初は自身に起こったことの意味がわからず、そのうちなんとなく起こった事実は理解出来たものの、前後の記憶が消えていたり時系列ばらばらだったり・・・記憶としての情報は、全部消えたわけではなくて、かなりの部分が残っているのだが、それが出てくるつながりの部分がなくなってしまっていて、出てこない身体能力も「振出に戻った感じ」で、平衡感覚がなく、寝返りも打てないし、まっすぐや垂直がわからなくて、まっすぐに寝る、ということもできなかった。

麻痺は最初全身にあって、特に右が強く、呼吸も十分ではなくて苦しいし、声が出ないために会話が不自由だった。しかし、おかげさまで言語障害はほとんどなく、手の麻痺は比較的早く改善した ので、入院2カ月で右手で絵が描けるようになった。

春はどこから(さとやま便り)

ずっと前の著書で、震災のときに出版社が水道管破裂で水浸しになり、(そのまま出版社・どうぶつ社は廃業されてしまった)絶版になっていた「春はどこから」を工房から病院に持ってきてもらい、読み返しておどろいた。
だって、この臨死体験で得た「宇宙の真理」がそこにあったから。

わたしがこどもの頃から感じていて、それを人生の言わばライフワークとして続けていたことは、今に続いている!間違っていてなかったし、わたしはそれを続けるために戻ったのかもしれない・・・

人生に意味なんてない、そんなふうに考えるのはナンセンス、という向きもあるけれど、それは考え方の違いだから、もちろんありだと思う。ひとりひとり、みんな違うというのはあたりまえだし、だからこそ、共感できることが幸せと感じるのだと思う。

自分で考えて、自分で動けて、それこそしたいように生きてきた今までの何と幸せだったことか選択肢がほぼなくなって、そうするしかない世界に生きるようになってから、世の中に偶然というのはなくて、たぶん全部が必然なんだと思うようになった。
それくらいびっくりするような偶然が多くて・・・

よく考えたら選択肢ありまくりの頃は情報収集がいくらでも出来たから、必要のない情報までいっぱい集めてしまい、それを捨てるのに時間やエネルギーがいっぱい必要で、本当に必要なものが見えていなかったのではないか?そんなふうに思う。

だから、そのようなことに脳を使わないで、中古の脳の余白を探して再度経験則を磨けば元通りとはいかなくても、まだ出来ることはあると信じたい。
おとなの務めはあきらめないこと、あきらめたらそこでおしまいだから。
わたしの肉体も、地球も・・・
てなことで、入院中に自主リハビリで鉛筆画の「春はどこから」に色鉛筆で塗り絵したものを、最近スキャンしたらどうかしら?と思いついたので皆さんに見てもらうことにしました。「春はどこから(さとやま便り)」色鉛筆塗り絵版をダウンロードする »

突然の事故

まわりのみんなにご心配、ご迷惑をいっぱいかけて。みなさんの応援やご助力でここまできました。
入院中は感謝の気持ちでいっぱいだったのに、現実の生活の厳しさで潰れそうになり、最近少し落ち込んでますが・・・
いつも前向きで元気に、なんて出来ないし、季節の変わり目なんだから雨の日もあるやりすごせばきっと、またおもしろいことやうれしいことがあるからね。