●1989.04.20 やまね工房通信 No.16
 穏やかな陽射しに春の訪れを感じます。
 冬のあいだ、葉を落とし、まるで枯れ木のように見えていた樹木もいっせいに若芽を吹きはじめました。
 みずみずしい緑がとてもきれいです。
 
 行楽シーズンを迎えて、あちらこちらへと出かける機会も多くなります。
 見知らぬ土地で出会う、草花や生きもの。
 あなたのみつけた春をおしえてください。

 ひめねずみって知ってますか?
 つい最近会ってきました。
 近い仲間のあかねずみにも会いました。
 小さな小さな森のねずみです。
 観光シーズンには若い人がいっぱいの清里のすぐ近くです。
 ドブネズミしか知らない人へ、ネズミを誤解していませんか?
 木の実や草の実を食べる、立派な野生動物です。
 ドブネズミ(都会のネズミ)には悪いけど、森のネズミたち(田舎のネズミ)はとても美しくてかわいらしい生きものでした。
 
 清里周辺には、キツネやタヌキ、リスやテンなどいろいろな生きものたちが生活しています。
 通り過ぎるだけでは気がつきませんが、よく見ると、彼らの生活のかけらがところどころに落ちています。
 案外、身近なところにもいろいろな生きものがいるものです。
 人の都合だけで、彼らの生活の場をどんどんうばってしまうのは、さけたいものですね。

 ※悲しいニュースをひとつ。
 去年、通信(第6号)でお知らせしたフクロウの巣(去年は三羽が巣立ったそうです)、今年は見捨てられてしまいました。
 親鳥の羽毛が落ちていたので、巣づくりをしようとしたのでしょうけれど、中はもぬけのからでした。
 原因は、すぐ近くで始まった開発工事のためです。巣のまわりのスギの木も、何本かは切られていました。
 どこか安全なところで、巣づくり出来ていることを祈らずにいられません。

※うれしいニュース(まだヒミツ)
 熱海の「やまね工房」のカンバンの後ろに、ジジュウカラが巣材を運んでいる! 
絵・文 片山文恵・落合けいこ
編集 片山文恵
追記

 今、ニホンカワウソはどうしているのでしょう?
 久しく消息を聞きません・・・・。
 忘れたくないですね。