●1989.05.25 やまね工房通信 No.17
 春から夏へ。
 風薫る5月。若葉のみどりが格別美しく感じられます。
 6月の声を聞くと、梅雨のシーズンの到来です。シトシトと降り続く雨は、せんたくものが乾かなくて困りものですね。
 それでも、ときおり覗く太陽はすでに夏の陽射し。
 汗ばむほどの陽気のあと、急に肌寒くなったりして、体調を崩しやすい季節でもあります。
 みなさん、くれぐれもご用心。

 生きものが生きていくのに不可欠なもののひとつに水がある。
 この水は、私達のまわりをグルグルとまわっている。
 空から降る雨水は、地表に染み出て河川に流れ込み、海へと運ばれる。海水は、太陽に照らされて蒸発し、上空で冷やされ雲を形作り、再び雨となって地表に降る。

 私達の生活はこの水のサイクルと密接な関係を持っている。
 日頃、家庭で使っている水も、川や湖から引いて浄化したものだ。そして、家庭から出る汚れた水は、また川へと流れていく。
 「水に流す」という言葉があるけれど、流した水はまた自分たちのところへと戻ってくる。
 例えばてんぷら油500mlを流して汚れた川の水を魚が住めるように浄化するには、ふろおけ(300リットルとして)330杯分という大量の水を流す必要があるという。

 何気なく捨てたゴミが、大切な水を汚してしまう。
 逆の見方をすれば、ちょっとした注意で、汚れていないきれいな水を使うことができるというわけだ。
 私は少し面倒でも気をつけようと思うけれど、どう思われますか?

 「やまね工房」カンバンのうしろ側、ブロックの穴の中に巣づくりしていた、あのシジュウカラが5月11日無事巣立って行きました。
 雨の中、親鳥は大変な苦労をして子供達を巣から連れ出し、うら山へと導いていったのです。
 なぜ好んで雨の中を?と思いましたが、母のひとこと、「雨の方が敵の目に付きにくいんじゃないの」というので、妙に納得してしまいました。
 この辺は巣立ちびながカラスにねらわれることがとても多いのです。それにしても親鳥のかしこさには感心しました。
 ご苦労さま!
絵・文 片山文恵・落合けいこ
編集 片山文恵