●1989.12.20 やまね工房通信 No.23
 ピンッと凍るような寒さに、思わず身が硬くなります。でも、ときおり頬に感じる冷気が心地よい、と思いませんか?

 あわただしい年の瀬、一年の締めくくりというわけで、突然だれもが几帳面(?)な性格に変わってしまう不思議な季節。
 わたしたちとは違う暦を使っている鳥や獣たちには、除夜の鐘も新年も変わりなく、いつもの冬の暮らしが続きます。

 わたしの暦は生きもの仕様。でも、忘年会、新年会はきらいではないけれど・・・・。
 あなたの暦は、どちらのタイプ?

●えーと、うまの話なんぞ

 新しい年を迎えるにあたって、話題にのぼるものに、十二支の干支がありますね。新年1990年は午(うま)。昔の時刻では、真昼の12時頃、方角でいえば南をさす。
 で、とうじょ話かわって馬ですが、現在のウマの祖先は500万年前、北アメリカに初めて現れたというのが定説。その後、長い進化の道のりをへて、いまや家畜、野生あわせて約6.500万頭が、地球上に棲んでいるとか。
 厳密な意味での野生馬は現存しませんが、最も野生のままに近い状態で今日まで生き残ったウマは、モウコノウマだと言われています。名前のとおり、かって蒙古(モンゴル)に生息していました。いまは、ソ連の一地区と各国の動物園に少数が生き残っています。

 日本の在来馬はこの種の系統を引くもので、洪積世末の日本には、野生馬がいたことが化石などからわかっています。ウマが普及したのは、古墳時代の後期から飛鳥、奈良にかけて、中国文化の浸透したのと同時期です。
 以来、農作業(スキをひくなど)運搬手段(馬車など)軍事目的(騎馬戦など)といったように、つねに人の身近なところで働いてきました。
 身近な家畜として、同じ家に住ませるほどに大切にされたウマも、すっかり姿を見かけない生きものになりました。
 ただし、一ヶ所だけ大勢の人がウマのかけっこを見に集まるところがありますけれど・・・・。

●日本の野生シリーズ てん

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●工房NEWS

 枝にしがみついていた葉がこがらしのひとふきで一気に舞いおりてしまいました。
 つぼみをいっぱいにつけたサンシュユの枝のこずえに近いところにふわりふわりと風にふかれて小さな小さな鳥の巣がひっかかっていました。
 ことしの夏、その辺りにいたのはメジロのカップル・・・・。
 ひなどりたちが、この冬をこせるように祈ります。
 いっしょに春を待ちましょう。
絵・文 片山文恵・落合けいこ
編集 片山文恵