●1991.02.28 やまね工房通信 No.34
 2月も中旬になって、ようやく冬らしい風が吹いています。北のほうでは、大雪のたよりもちらほら。冬将軍の最後のひとふんばりといったところです。
 それにしても、「ちかごろの冬はあたたかくなったね」というのが、最近の冬のあいさつの決まり文句だとは思いませんか?特に都会では、それが顕著のような気がします。都市熱というそうですが、文明の一時的な「知恵熱」で終わってほしいと願うところしきりです。

●工房ニュース

 立春を過ぎて、いちばん早く春を告げるのは早咲きの植物、それから鳥たちです。急にさえずりがにぎやかになって、こころなしか世の中が明るくなったような気がします。
 これからの季節は日いちにちと木の芽がふくらみ、うっかりしていると、つぽみがほころぴているという、こころ楽しい季節です。
 みなさんも身の回り、みまわしてごらんになりませんか。
         

●ちょっと地球のおはなし

 先日ある集まりで、「道端の空き缶ひろい」というのをやりました。
 まあ、あるわあるわ。3人で1時間ばかりまわっただけで、空き缶が約200個、リングブルがその倍近くの収穫でした。環境モンダイうんぬん以前に、まったく、捨てた人の品性を疑ってしまいます。

 それで歩いていて、いまさらながら感心したのは、自動販売機の多さです。「便利さ」を望むわたしたちの気持ちと、商売熱心な企業の「サービス精神」が合致して、こんな街の景観をつくっているのかしら?
 89年度の国内の自動販売機の数は、飲料用だけで約257万台。国民47.5人あたりに1台です。この飲料用自動販売機を動かすために、100万キロワット級の原子力発電所を1台、フル運転している計算になるそうです。
 発電計画は、真夏時の最大の電力需要量にあわせて、たてられます。毎年真になると、「電気がたりない」と大騒ぎになります。だから、やっぱり原発は必要なの?

 原発の是非はさておき、いまのわたしたちの生活は「欲望の最大の目盛り」に合わせすぎていると思いません?100メートルおきにある自動販売機も、「便利さがほしい」という最大限の欲望にこたえてくれますしね。
 でも、これでホントにいいのだろうかと、このあいだの福井県美浜の原発事故のニュースを見ながら考えたのでした。

(追記)
 何だか今にもってきてもいいような話・・・・、あれから13年経つが。何だかなあ・・・・。

●日本の野生シリーズ いのしし

クリックすると新しいウインドウで開きます

●やまね工房の展覧会へどうそ!

 やまね工房ではこの3月、浜松と東京で展覧会を開きます.お近くのかたは(お近くでないかたも)、ぜひお立ち寄りください。
 いずれも入場無料です。

※いずれも過去に開催した展覧会の告知です。
 

◆浜松
 一本の木からはじまるもの……木木木
 ※木木木−林に一本木を足したもの。林以上森以下

 春のうら山をイメージした、いっしよに遊べる展覧会です。うら山たんけんコースには、夜の木大木・どんぐり広場・動物たちの遊ぶ春のうら山など・・・・。
 さあ、なにが出てくるのかな?
 日時 1991年3月7日(木)〜12日(火)
  10:00〜18:00(最終日は16:O0まで)
 場所 メイ・ワン(浜松駅ビル)6階イベントプラザ

◆東京・池袋

 春の森の詩
 落合けいこ・ぬいぐるみ小品展

 日時 1991年3月15日(金)〜24日(日)
    ※19日(火)・21日(木)は休み
   10:30〜18:30(最終日は15:00まで)
 場所 池袋西武百貨店8階 
    コミュニテイ・カレッジ・ギャラリー・モーヴ

(追記)
 この年、二つの展示会、網走直営店のオープン、やまね工房の法人化、自宅の建て替えなどなど。とても忙しい年でした。

絵・文 下郷さとみ・落合けいこ
編集 下郷さとみ