●1992.06.01 やまね工房通信 No.43
 ゴールデン・ウイークが過ぎてすぐに、沖縄では「梅雨入り」の声。かたや関東地方では、暖かいなと思ったら急に次の日には冷え込んだりして、5月はおかしな気候でした。
 この春は、セーターをしまうのが例年よりもずいぶん遅くなったひとが多かったのではないでしょうか。
木々の緑まで、心なしか、ちぢこまって見えるような気がします。

●お便りありがとう!

 工房にいただいた、うれしいお便りをひとつご紹介します。北海道にお住まいの川畠則之さんからのお便りです。

 私は帯広市内で『エゾリスの会』というところに入っています。4年くらい前から帯広緑ケ丘公園でのエゾリスを撮り続けているのです。撮りたいシーンに、なかなかめぐりあえなかったりしますが、「やまね工房のエゾリスを本物のエゾリスに会わせたらどうなるのかな」と思いまして、実験したしだいです。
 同封の写真はそのときのもので、ぬいぐるみとエゾリスの間にチョウセンゴヨウの実があるのですが、臭いをかいでみたりしたあとで食べはじめました。
 帯広に来られたときは、緑ケ丘公園のエゾリースにも会いにきてください。犬に追いかけられたり猫にねらわれたりしながらも、がんばって生きているエゾリスがお待ちしております。
 コピーなので見づらいかもしれませんが、下にあるのが送ってくださった写真です。
 どうもありがとうごぎいました!

 左・本物 右・ぬいぐるみ

日本の野生シリーズ おおこうもり

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れんさい 第3回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 ミズバショウの炎が消えるころ、春はもう斜面にまで類焼している。

 今度はエゾエンゴサクの青い、ほのお。斜面が一面、青、碧、あお、そして、そら色。
 谷内では再び、ミズバショウの残り火のようなオオバナエンレイソウが、我が世を謳歌している。その中には、よく見るとエンコウソウの葉や、セリの仲間の小さな花がちりばめられていたりする。

 大地には春があふれ、かかえきれない春はやがて訪れる短い夏を、せいいっぱい生きるためのエネルギーになる。

 北国の、濃いピンク色をした桜が咲いて、それから野山はたちまち緑を濃くしていった。いつの間にか、鳥のさえずりは頂点に達し、気がつくと湖にも野山にも、もはや冬鳥たちの姿はない。

・・・・つづく

●工房ニュース

☆熱海発

 いつの間にか裏山はすっかり緑におおわれて、鳥の声がにぎやかです。
 毎年、庭や近所で巣づくりするメジロやシジュウカラのほか、ときどき旅の途中にひと息つくらしい、いろいろな鳥のさえずりが開こえます。先日も、いろいろな鳥の声をとり
まぜて、たくさんの歌を聞かせてくれたキビタキ(かしら?)がきていました。
 毎年、いまごろはサンコウチョウの声が聞けるのですが、今年はまだ聞いていません。どうしたのかな? このごろ、このあたりの山もマンション工事で緑が減り、越冬地の東南アジアでも緑が減って数が少なくなったと聞いています。心配です。

☆網走発

 悲しいニュースがひとつ。
 工房近くの「アニマの里」で、工房メインスタッフが飼っていた雄の羊が先日、死亡しました。今年は春になってから寒さが続き、草の芽が遅くて、はえかけてきたトリカブトの芽をあやまってかじってしまったものによるそうです。
 今年も気侯がへんです。

絵・文 下郷さとみ・落合けいこ
編集 下郷さとみ