●1992.11.10 やまね工房通信 No.45
 柿の実が色づく頃、いっぺんになくならないから気が付かないけど、いつの間にかだんだん数が減ってくる。柿の実、取ったのだれだ!!
 だいたいのアタリはついてるんだけどね。たぶん、あいつか、あいつだ。
 今年はヤマガラが早々と毎日庭にやってくる。きっと寒くなるよ。



 前号の通信で、ブラジルで6月に開かれた地球サミットについて書きました。わたレはサミットの直前に、サンパウロのファベーラ(貧民街のこと・サンパウロの人口の約4割
がフアベーラノ住民といわれている)を訪ねる機会がありました。
 ファベーラの中を流れるドプ川には生ゴミが投げ捨てられ、未処理のトイレの汚水を含め生活排水は垂れ流し。でも、もしファベーラわ真ん中に立って「皆さん、このような環境破壊はやめましょう」と叫んだとすれば、それは「清潔で豊かな国」に住む人間の「大きなお世話」になってしまうでしょう。
 難しいです。とても。

 ところでわたしは9月末から1年ほど、サンパウロのファベーラで暮らす予定です。この通信が出るころは、これから夏にむかうブラジルの空の下です。
 ファベーラでは、みんなで生ゴミから堆肥を作ったり、廃食油から石けんを作ったり、草木染をしたり、バナナの茎から紙を作ったり、いろいろ「楽しいこと」をやってみるつもりです。ささやかなエコロジー・プロジェクトですが、環境のことを考えるきっかけ作りになれればいいなと思っています。

 またブラジルから、ご報告します。
 みなさま、お元気で! (下郷さとみ)



 しばらくぶりの通信です。ながらくご無沙汰ごめんなさい。通信の編集をしてくれていた下郷さとみさんが突然ブラジルに行っちゃったので・・・・。慣れない作業になかなか手がつかなくて、今年は通信の数が極端に少なくなってしまいました。
 鬼が笑いそうだけれど、来年は頑張ろうっと。
 今後ともよろしくお願いします。(落合けいこ)

※下郷さんはブラジルへ。今回の編集は落合けいこ。

日本の野生シリーズ しまりす

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れんさい 第5回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 凍った地面が解けはじめると、大地はくろぐろと、そして太陽をいっぱいに浴びた畑は、もうもうと水蒸気をあげるようになる。

 高台の畑の真ん中に、見渡す限りでは家は一軒しかない。
 らくよう(落葉松=カラマツ)の向こうに、お隣はあるようだが、仮に大声でどなったとしても、聞こえる距離ではない。
 だいたい、この辺りでは隣家へ行くのにも、畑へ行くのにも自動車を使う。平たんな土地では、すぐそこに見えても、歩くと結構ある。

 そんな訳で、普通車「じょうよう」小型トラック「かもつ」は、ここでは必需品だ。
 おまけに畑の中では「国際免許」が(場合によっては道路でも・・・・。だけどケイサツにはないしょ−もう時効だよね)通用する。
 きっとこの辺りの奥さん達は、都会の奥さん達や地下鉄で通勤するサラリーマン氏程にも「歩く」ことに足を使っていないのではないか。

 そんな気がした。

・・・・つづく

●工房ニュース

 展覧会のお知らせです。
 久しぶりに展覧会をします。今回は新しい種類のぬいぐるみ達がデビューします。
 人と親しい仲間たち(犬、猫、小動物=コンパニオンアニマル)がテーマです。やまね工房「日本の野生」シリーズのいつもの仲間と新しい仲間(野ウサギ、ムササビ、コウモリなど)も一緒に展示、即売いたします。どうぞお出かけ下さいませ。

※「100CAT」ぬいぐるみ展は1992年11〜12月に小田原と久我山で開催されました。

絵・文 下郷さとみ・落合けいこ
編集 落合けいこ