●1993.01.10 やまね工房通信 No.46
 あけまして おめでとうございます。
 木々の枝は冬の日差しに輝き、その内側に春に萌えるやわらかい芽や、かたい小さなつぽみを育んでいます。
 じっくりと芽を育てる、そんな冬という季節をゆっくりと楽しむゆとりが私達にもあるといいですね。
 今年もよろしくお願い申し上げます。

●お知らせ

 小田原・久我山での新作発表をかねた「100cats」展、たくさんのご来場有り難うございました。今ごろ、いろんな顔のいろいろねこ達やムササビ、うさぎ、こうもりなどが新しいおうちでにこにこしていることでしょう。

※現在はネコの製作はしていません。そのうちまた時間があったら作りたいと思います。

日本の野生シリーズ にほんうさぎこうもり

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れんさい 第6回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 畑に湯気の立つ頃、人々の話題は、今年の作付けの割合とか、ビートの苗の育ち具合とかで持ちきりになる。

 もうすぐ、カッコウが鳴き出すと、ビートだの、ビール麦だの、でんぷん芋だのが、この地の人々の一年の生活をかけて、大地に託される。どんなに機械化が進んでも、一年の生活を担う作物の出来具合は、これからひと夏を越えて秋になるまでの、太陽の恵みと大地の滋養にまかされるのだ。



 それは、ある意味では大変大ぎっぱにも見える。しかし、長くはない農耕生活の歴史の中でや培われた、天性の楽天的やり方だと言えるのではないだろうか。

 忙しい農作業の合間には、谷地で採れる野菜(山菜をこう呼ぶ)に舌鼓を打つ。谷地はアイヌネギく(ギョウジャニンニク→ギョウザニンニクと間違える人がいますが)、セリ、こごみ(クサリテツの芽・・・ゼンマイに似ている)、ふきなど、色々な野菜を育ててくれる。

・・・・つづく

●工房ニュース

☆熱海発

 葉を落とした木々の間に、冬鳥の挙が目立ちます。つぐみ・ジョウビタキ・カシラダカetc。
 メジロは群れをつくって、今年はシジュウカラのほかに1羽のヤマガラと1羽のコゲラが、いつも一緒に行動しています。
 これから、ある朝突然、赤い実が消えていたりするのです。
 そろそろミカンでも出してやりましょうか。

☆網走発

 網走工房では12月18日〜1月15日まで「100c a t s」展を行います。

 12月の網走は、雪の舞う日と、青空の眩しい日が交互にやってきます。そんな中この秋の台風で、この地方初めての集中豪雨によって起きた土砂崩れの工事がまだ続いていました。この雨では、道東各地で畑の作物や交通網に大きな被害がありました。

 今年の雪は、ここ数年のものと同じく、水分が多いといいます。以前はパウダースノーで滅多に積もらなかったのに、何だか変です。今年の流氷はやって来るのかな・・・・。網走湖のあざらしはまた来でくれるだろうか・・・・とか、いろいろ考えた網走でした。
 流氷の頃、あの肌を刺す寒さがなんだか懐かしくもあります。

※このとき、もう温暖化が始まっていた?

絵・文 落合けいこ
編集 落合けいこ