●1994.08.10 やまね工房通信 No.51
 前号を編集している時は、梅雨の真っ盛りだったのに、発行した途端に、梅雨明け宣言+猛暑・酷暑の到来!!空梅雨の為、各地で水不足・給水制限も・・・・。
 たんぼのイネは順調に育っているのでしょうか?
 今年もお米の出来具合が気にかかります。

 この通信が発行される頃は日本全国夏休みのピーク時。田舎に帰省されたり、海山へ出掛ける方も多いはず。各地で夏ならではの自然と戯れてみて下さい。
 その際は暑いので、日射病や過度の日焼けには充分にご注意を!!女性はUVケアもお忘れなく!!

●工房ニュース 

・網走発

 網走工房は7月10日より展示スペース・販売スペースを拡大して、気分も新たに再スタートしました。
 展示スペースには道産馬の子馬も加わって、バックにはワタスゲのタペストリーも掛けました。展示内容は季節によって多少変える予定です。今後網走での一日講習会や、いろいろな企画も交えて、楽しいスペースにしたいと、スタッフ一同はりきっていますので、どうぞよろしく。

PS.近くのアニマの里には、本物の子馬や子羊がたくさんいます。遊びに来てください。
・熱海発 夏から秋への展示会・フェアのお知らせ
 
 お近くにお出かけの節は、是非お立ち寄りください。

 8月12日〜28日 八ヶ岳高原ヒュッテ
 9月12日〜10月8日 ティー・スリー横須賀
 
 上記の二ヶ所で開催されました。
 

日本の野生シリーズ アカネズミ&ヒメネズミ
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れんさい 第11回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 畑が増えれば、それだけ農家はゆたかになる。今、農業は機械化され、この地では半年の畑作でも生活できるそうだ(冬は働かなくても)。もっとも、冬には畑は雪に埋まってしまい、耕そうにも耕せないけれども・・・・。
 確かに、馬で畑を耕していた頃に比べれば、農家の暮らしは良くなった。けれども、北の人々はまだまだ「ゆたか」にならなくてはいけない。国の行政方針からいっても、農家の人たちが望んでいる生活環境を考えても、今の状況はそのようなところらしい。

 けれど、どうして木々は切り倒され、谷地は干され、すずらんやいちやく草は掘り返され、キツネは住み家を追われ続けなければならないのだろう。
 たくさんの木が切られてしまって、人々は今、新たな不安、水不足に悩まされつつある。いったい、これ以上木を切らずに、すずらんをぺちゃんこにせずに、キツネを追わずに、農家の人たちが豊かになる方法はないのものだろうか。もしかして、みんながほんとうに豊かになれば、林や水や植物や動物がわずかばかりの平らな畑よりも、ずっと重たいと思うかもしれない。

 今、人々にとっては、木々がなくなるさびしさよりも、畑が増えるよろこびの方が、確かにずっと重たいのだ。それが、農家の人たちにとって、ほんとうによろこびなのかどうか、私にはわからない。しかし、それが今、私に言えることのすべてなのである。

・・・・つづく
※この時、農業の機械化で、経費がかさみ、それに対処する為に、さらに畑を増やす必要が出来る悪循環を目の当たりにしてショックだったのです。

●るりの身近な自然

 我が家は、熱海の工房から車で30分程度の山の中。
 今年のセミの初鳴きは6月25日で、例年より早めだった。きっと冷夏だった昨年の分を取り戻そうとしているのだろう。ところで昨年は、土から出て来れなかったセミが多かったそうだが、そのセミたちは、どうなってしまったのだろう。今年になって出てくるのだろうか?

 「どうなるか」知っている人がいたら、教えて下さい。

 ところで、夏になると子供たちは、大きな網を持ったり虫かごを肩に下げて、カブトやクワガタを採りに出掛けますが、我が家の場合は、夜になると自然に集まってきます。近所に灯りがないせいですが、網戸にピッタリくっついてきます。ベランダのてすりの上にスイカをサービスすると、同じクワガタが毎日やって来ては、食事をします。それが夏の間続きます。

 なんだか地球規模の大きさの虫かごに、彼らを飼っているような気がして、そんな自然の中にある環境を大変気に入っています。

絵・文 高橋るり 落合けいこ
編集 高橋るり