●1994.09.15 やまね工房通信 No.52
 この時季になると、そろそろ秋の味覚の話題になるのだけれども、今年は事情が違うよう。円高で輸入の松茸が安かったり、くだものは日照が充分で甘いとか、一部ではうれしい話もあるけれど、

 「雨が降らない」「降る時は雷雨でどしゃぶり」と農家を困らせることが夏場に続いたから、野菜が高い!!大根、キャベツが400円。キュウリが一本100円もする。野菜を良く味わって食べましょう。

日本の野生シリーズ スナメリ
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れんさい 第12回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 さて、谷地では、はたして野菜が待っていた。寄り道が多くなってしまって、話の筋がずっこけてしまったが、私は今、谷地へ野菜を採りに来たところ。

 この辺には立派なエンレイソウがいっぱいある。エンレイソウは野菜ではないが、花のあとの実が甘酸っぱくって食べられる。北海道のはオオバナエンレイソウという位で、本州の地味なやつに比べると、なかなか見ごたえがある。たくさん群生しているからなおさらだ。割合増えにくい植物だからこうなるまでにはずい分と年月がかかったのだろう。
 それにしても、ここのが大ぶりなのは、きっと以前に馬を放していた頃の「ヒリョウ」がきいているのに違いない。ここの野菜も期待できる。

 野菜は谷地の周辺に掘られている下水(湿地の水を流して乾地にする為のもの−都会のとは違う)の流れのところに、よく太った「セリ」がもこもこしていて、あとはこごみ。アイヌネギはもう伸びてしまって「しゅん」を過ぎた。

 つづく

●るりの身近な自然

 8月6日の夕方、カラスに襲われて、巣が壊れ、地面に落ちた2羽のメジロのヒナを保護した。親鳥がエサを運びやすいように竹カゴに入れて、二階のベランダへ置いたが、人間が手をつけるとダメなよう・・・・。
 メジロ用のすり餌を水で練って与えるとよく食べたので一安心。しかし、八ヶ岳での仕事がひかえていたので、留守番もさせられず、連れて行けず、巣立ちまでの面倒は見られない。

 8日になって、公共機関に保護を依頼するが「おたくはメジロの許可書を持ってんの?メジロは飼っちゃイケないんだよ」と3ヶ所で同じ事を同じく口調で言われ、頭にきた。理由を説明しているのだし、保護したのと捕まえたのでは意味が違うはずなのに・・・・。
 「だから保護してくれ」と頼めば「管轄が違う」の逃げの一手。結局、やまね工房でも以前ツバメを保護してもらったことのある伊豆シャボテン公園に問い合わせたところ、園内の動物病院で快く引き受けてくださった。
 しかし、1羽は残念ながら連れて行く日の朝に他界してしまった。残りの1羽は獣医さんの診断でも健康とのことだから、無事に巣立ってくれるだろう。

絵・文 高橋るり 落合けいこ
編集 高橋るり