●1994.11.15 やまね工房通信 No.54
 最近、日本各地で地震が発生しています。
 北海道東方沖地震では、網走の工房の方でもかなりの揺れを感じましたが、おかげ様で被害はありませんでした。しかし、この通信を編集中に、今度は伊豆半島北部を震源とする地震が発生し、熱海の工房も揺れました。

 東海大地震、関東大震災、小田原地震など、大地震の周期でもあり、チョットコワイ感じの今日この頃です。

●工房ニュース 


※熱海発 

 ティースリー横須賀での、やまね工房「森からの手紙」展に、多勢のご来場ありがとうございました。
 会場でのアンケートのご回答の中から、一部を紹介させていただきます。(文章は抜粋)

○日本の野生動物というと、何かつらない物のように考えていましたが、自分の住んでいる国に、こんなに沢山の素晴らしい生き物が居るということを思い出させてくれた。
 東京・高井様

○自然がもっと豊かだった頃には「けもの」がこんなに居たのかと、ビックリしました。昔話に猿・狸・キツネが出てくるものあたりまえなほど、人間と一緒に共存していたのですね。
 川崎・富田様

○自然に近い姿が大変気に入っています。ヤマネ・ネズミ・ヒミズ等は、他でぬいぐるみを見たこともなく、今後も日本の地味な仲間たちを作って下さい。
 東京・沢田様

○これからも野生動物をぬいぐるみにして、自然保護をアピールしてください。
 川崎・神田様

日本の野生シリーズ マガン&ヒシクイ
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れんさい 第14回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 あっちにも、あっ、こっちにもあった。などとこごみに手をのばしていると、傍らの枯れ葉と笹の斜面から「かさかさ、こそ、がさがさ」と、ちいさな音が聞こえる。

 ん、何かいるぞ。動物だ。キツネかしらん?
 体はそのままにしておいて、目だけ動かし、笹の斜面を上から下、右から左へとながめる。
 
 と、はたして、視界の真ん中辺り、枯木の根っこの所に、一匹の子ギツネが滑り降りて来た。

 もうキツネらしい形になってはいるが、まだ巣穴から出てそう長くないのだろう。急な斜面をすべり、ころびそうになりながら、よたよたと降りて来る。

 根っこの下の土が出ているところで、彼(または彼女)は一度ぴたっと立ち止まって、こっちを見た。「やや、変なものがいるぞ。見たことのないものだ」と思ったかどうか。こちらといえば、姿勢はさっきのまま、息をこらし、目線は宙をただよっている。

 つづく

●るりの身近な自然

 少し前からアオゲラが、我が家の外壁をコンコンつついていたのが、ついに直径約10センチの楕円の穴となってしまいました。私が家に居る時は、何度も追い払ったのですが、オスとメスを間違えたバツでしょうか、ポッカリと二階の一番高い部分に開けられてしまいました。

 追い払うのはかわいそうですが、外壁に使用している木材には防虫防腐剤が注入されている為、アオゲラの体調も心配なのです。
 まだ定住していないようで、中に巣もないようです。今のうちにふさいでしまった方が良いのでしょうか?

絵・文 高橋るり 落合けいこ
編集 高橋るり