●1994.12.10 やまね工房通信 No.55
 1994年のカレンダーも残りあとわずか・・・・。

 今年はやまね工房通信を第50号(7/10発行)より担当させていただき、かなり自然に目を向ける機会も増えました。また、最近では読者の方から心のこもったお手紙を沢山いただき、うれしく思っています。
 来年はそれらを誌面でご紹介できるようガンバッて通信製作に取り組みたいと考えています。皆さん良いお年をお迎え下さい!!

日本の野生シリーズ ライチョウ
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れんさい 第15回

●ある春の日に
 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。

絵と文・落合けいこ
 一瞬かのきつねくんと目が合ったような気がした。が、すぐにお互いの視線はまた元のように宙をただよった。彼は何を思ったのか、そのまま斜面を下って、こちらへやって来る。私と彼の間には、ほとんど腐った1本の倒木、それにひっかかったバラ線(鉄条網:すっかり赤くさびている)下水(幅40〜50センチ、深さは15〜20センチ。所により底なし)それから5センチ程の笹の茂みがあるだけだ。直線にして6〜7メートル位だろうか。
 水でも飲むつもりだったのか、下って来た「やつ」は笹の厚い茂みの中へ半ば「落っこち」て、中でぴょんぴょんはねながら進もうとしているらしく、姿は見えないが威勢の良い「がさがさ」が聞こえる。

 やがて、同じところで「がさがさ」をしばらく繰り返した彼は、ほんの少し笹原の中を探検しただけであきらめたらしく、もとの斜面の端っこに現れた。
 笹の茂みに負けたのか、気が変わったのか、とにかく彼はUターンをした。

 それから別段あわてるふうもなく、振り返りもせずにすべって後ろ足をはずしつつ、もと来た道を帰って行った。 

 つづく

●るりの身近な自然

 今年も秋に続いて、暖冬予想が発表されました。過ごしやすいのは良いのですが、私にとっては頭の痛いことも・・・・。
 例年なら9月のお彼岸頃に畑の草刈りをすれば、春先までは草取りをしなくてもすむところです。ところが暖かった秋と春を勘違いした雑草たちで、畑は青々としています。タンポポの姿まで見られるではありませんか!!
 せめて1月末ぐらいまでは寝ていて欲しかったのですが・・・・。季節感がくるってしまいそう!

絵・文 高橋るり 落合けいこ
編集 高橋るり