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| ●1995.01.10 やまね工房通信 No.56 | |
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| 新年あけましておめでとうございます。本年もやまね工房と工房通信を愛読よろしくお願いいたします。新春第一弾の今回は、4月より新企画でスタートする通信についての特集です。 ●るりの身近な自然 我が家は伊豆大島を眺望できるが、一年中で一番美しくハッキリ見えるのが、この季節。気温が低く、空気の透明度の高い日が最高!大島の見え方で寒いか暖かいかがよく判る。 |
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| ●工房ニュース ・熱海発 初冬のある日、やまね工房の原点の「やまね」に会いに和歌山へ出かけました。「やまね」の研究をされている濱先生のお宅です。冬眠しかかっている丸々太ったやまねに会わせてもらいました。また、幸運なことに野外調査にも同行させていただき、ふしぎなやまねの生態を垣間見ることができました。この時のスケッチをもとに新しいやまねの絵はがきを企画中です。 お忙しい中、ご協力をいただいた濱先生とご家族、「やまねたち」に感謝するとともに、やまねや他の生きものたちと、人とが共存してゆけることを願ってやみません。 ※実はやまねの絵はがきはまだ出来ていません。ごめんなさい。 ・網走発 この冬は暖冬の予想が早くから出されていたものの、12月はかなり寒い日が多く、そのせいで久々に12月中に網走湖が結氷しました。 工房は網走湖のすぐそば。住所にもあるように「湖の口」とは湖から網走川が流れ出すところ。ここは水に動きがあるから湖自体は結氷しても完全に氷に覆われることもなく、12月にはオオハクチョウも飛来しました。オオハクチョウが来るのも久々です。 オホーツク海では流氷の南下が例年よりも早く確認されており、今年は流氷の接岸も期待できそうです。 |
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| 今回、日本の野生シリーズはお休みです |
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| れんさい 第16回 ●ある春の日に 10年以上も前のこと。オホーツク海に面した小さな湖のほとりですごした、春の日々・・・・。 絵と文・落合けいこ |
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| しっぽも細くて、色はほんのりきつね色。しっぽの先だけちょっぴり白く、産毛が「ぽわぽわ」した彼は、ちょうど犬の子のようだった。 少し前に見る機会のあった「飼いギツネ」の子よりは、ずっと大人びて落ち着いていたし、体も大きくてたくましい。さすがに野良育ちである。 |
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この辺りでは、よくキツネを見かけるというし、畑には一直線に点線をつけた様な足跡がポチポチとついているから、きっとこの辺に親子みんなして住んでいるんだろう。そういえば、飼いギツネを見た日の朝、この春はじめてのキツネを見たけれど、茶色の畑を横切った、やけに白けたボロぞうきんのようなオトナギツネは、もしかしたら「かあさん」かもしれない。その日はとてもキツネ日和だった。 そうこうしているうちに、野菜の畑での収穫は袋いっぱいになって、もう帰らなきゃいけない。子ギツネくんにとっても、私とっても、そのほんのちょっとの出会いは、何でもない通り過ぎた日常のひとコマであった。 つづく |
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| 絵・文 高橋るり 落合けいこ 編集 高橋るり |
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